お知らせ
お盆と素麺(そうめん)
お盆飾りの中で、地域によっては素麺(そうめん)を用いる場合があります。具体的には盆棚に飾ったり、ほおずきと一緒に下げたりします。
お盆に先立つ7月7日は七夕(たなばた)ですが、この七夕の起源は乞巧奠(きっこうでん・きこうでん)と呼ばれる祭祀にあり、乞巧奠の供物として素麺が使われており、この影響で素麺を供えるようになったという説があります。実際に江戸時代には七夕に素麺を食べる習慣があり、こうしたことから「ご先祖様にもお盆は素麺を食べて頂く」という風習が生まれたのかもしれません。
麺を食べることで長寿を願う、という習慣もあり、素麺を食べることで親の長寿を願うという意味もあるのかもしれません。
コロナウイルスの中、ご家族やご親戚で同じ器から素麺を食べることは難しいかもしれませんが、同じ器から食事をいただくことは「共食」と呼ばれ宗教的な意味を持つ場合もあります。
素麺を頂きながら、家族の絆やご先祖様とのご縁を確認してはいかがでしょうか。