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令和3年 全国研修会で学んだこと(6) 沖縄の位牌文化と比較する

令和3105日、6日の全国研修会は会場参加とZoom参加で行われましたが、これからの仕事にとても役に立つ内容であったという参加者の方々からお声が寄せられ、商品の展示を通してお客様への対応などに反映されております。

 

今回紹介するのは照屋仏壇店(沖縄・那覇市)の研修会の感想です。

 

今回の研修会では歴史から学ぶことで神仏の奥の深さを知ることができ、日頃の仕事の中でも活かせそうです。

神崎宣武先生のお話の中でお正月の年神様(歳神様)のお話がありましたが、沖縄では新暦の正月、旧暦の正月、そして十六日正月(ミージュルクニチー)と三回の正月があり、十六日正月は死者の正月として、初盆の多くの家庭では一同でお墓参りをし、ご先祖様とともに正月を祝います。

山田慎也先生の日本全国の位牌の形式の紹介は参考になりました。沖縄位牌のことも画像で紹介されていましたが、沖縄の宗教土壌は先祖供養が明確で、仏壇の中で本尊を祀ることはむしろまれです。弊社では沖縄位牌(トートーメ)も自社工房で製造しており、この伝統文化を継承していきたいと思いを新たにしました。

ひきたよしあき先生の他業界からの俯瞰的な視点はいつも参考になります。キャッチフレーズは頭に残ります。

 


研修会に参加した照屋漆器店・営業統括本部長の照屋慎氏は、沖縄のRBCiラジオ「元気です 中小企業同友会」に出演し、この研修会で学んだことを紹介。番組パーソナリティーとの「仏壇は必要?」「仏壇屋さんの研修会があるということ自体驚き」というやりとりは、とても興味深く、楽しいものとなりました。ラジオ音源からの抄録をお伝えします。

「照屋漆器店は、全日本宗教用具協同組合に加盟しておりまして、10月に京都で行われた研修会に全国の仏壇店さんと参加してきました。コロナウイルス災禍の中で、位牌や仏壇の必要性を改めて学ぶよい機会となりました。私達は、お客様が来店されると材質の話や、どこに安置するのかというお話をするわけですが、何故必要なのかという根本的な問題についても伝えたいと思います。仏壇は便利なものではないのですが、心を預ける場所、心のふるさと、となります。私達は、いずれその場所に戻ることになるのですが、仏壇を安置することでご先祖様と会話ができる空間が生まれます」

「仏壇や仏具だけではなく、供養業界全体として、どうしてゆくのか、ということもテーマです。お坊さんが講師を務めるという印象かもしれませんが、博報堂の方、大学の教授、そしてサイト運営されている方が、今回の講師でした。筋を通した中身で伝えること、発信することが大切だと思いますが、位牌や仏壇の根本は知らないといけない。この研修会に参加される方は、この根本を大切にしていると感じています」