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二つの仏壇を安置してもかまいませんか 婚家(夫の家)で実家の仏壇をお祀りする

二つの御仏壇を安置しても問題ないのか、という問い合わせはよく頂くものです。例えば嫁ぎ先で実家の御仏壇をお祀りすることで一家に二つの御仏壇をお祀りすることになる、あるいは実家の仏壇にお祀りしてきた位牌やご本尊を、婚家の仏壇で合わせてお祀りするというパターンです。

ここで問題になるのは、3つの点です。

1)婚家の宗派と実家の宗派が異なり、檀那寺も異なる。

2)宗派が同じでも、檀那寺が異なる。

3)嫁ぎ先が嫁側の位牌などを持ち込むことを反対する。

つまり、「檀那寺としてのお寺様と宗派の問題」と「婚家と実家の関係」ということになります。

日本は宗派毎のお寺があり、家毎に檀那寺と呼ばれるお寺があります。同じ仏教なのですが、宗派の教義、儀礼などが異なります。実際に宗派の異なる二つの仏壇をお祀りした場合、お寺様との関係をどのようにするのか、ということが最も問題となります。
こうした問題は江戸時代から「半檀家」と呼ばれる、二つの宗派に属する家の存在で指摘されてきました。

嫁ぎ先が実家の仏壇や位牌のお祀りを反対するというのは、主に戦前から続く家制度を反映する場合もあります。

二つの御仏壇をお祀りすること自体に問題はありません。本尊が異なっても、仏の世界に在します本尊(仏像)は対立することはありません。また、二つの仏壇をお祀りすることで悪いことが起こることもありません。

二つの仏壇を一つ家にお祀りすることはスペースの問題もありますので、一つの仏壇にお祀りする方が理にかなっていると言えます。ただ、お墓がある檀那寺との関係、両家の関係などに配慮して一つにまとめるのが良い方法であると言えます。

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