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漆の話(8) 呂色・蝋色(ろいろ)の意味
位牌などの漆塗り仏具では「呂色(ろいろ)」あるいは「蝋色(ろいろ)」仕上げの表示を持つ製品があります。
呂色仕上げは、漆塗りで仕上げた後、漆刷毛による表面の凹凸などを、研磨と生漆の摺り込みにより限りなく平坦に仕上げ、漆本来が持つ艶を表現するものです。
研磨には研ぎ炭や角粉、微粒な研磨剤などが使われますが、非常に手間がかる、工程数も多い仕上げとなります。
「呂色」は職人により工程も微妙に異なりますので、購入の際には詳しい説明を受けてお確かめください。
- 炭による水研ぎ
- 研磨の炭と研いだ後の塗り面
- 研磨剤による仕上げ 手の平の感覚で研磨仕上げを行う
- 呂色で仕上げられた筥(はこ)
- 呂色で仕上げられた仏具の部材